
このネコくんとは関係ないのですが、ちょっと思うことを。
写真の画像加工について、否定的な考えを持っている人がいるようです。
(ここでいう画像加工とは、フォトショップなどのソフトウェアで、写真を加工する事をさします。)
その理由が、写真の画像加工は、撮影技術の未熟さをごまかすものだから ということのようです。
しかし、こういったごまかし(加工というより修正)は、うまくいくとは限りません。
例えば、適当に撮影して、後でソフトウェアで白飛びを修正しようとしたら、階調が欠落していてできなかったり、水平線が曲がっていたのをソフトウェアで直そうとしたら、構図が今ひとつになってしまうなど、後になって失敗だということが分かり、困ったことになります。
では、成功率を上げるにはどうするかというと、「撮影時にやれることは、全部やる」という事になります。
例えば、撮影時に、露出をきちんと設定して撮影しておけば、後でソフトウェアで修正する必要自体がなくなるので、修正がうまくいかなかったと後で悔やむ事もなくなります。撮影時に成功していますからね。つまり、成功率が上がります。
また、風景写真を撮る時に、水平線をしっかりと出しておけば、後でソフトウェアで修正する必要自体がなくなるので、修正がうまくいかなかったと後で悔やむ事もなくなります。この点も撮影時に成功していますからね。つまり、成功率が上がります。
このように、どうすれば成功率を上げられるかと考えていくと、「撮影時にやれることは、全部やる。そして、プラスアルファとして、画像加工がある。」という事になります。
(だから、私は写真を撮る時は必死です(笑 たまに写真愛好家から好意をもたれて話しかけられるのですが、集中力をそがれるので困ります(笑)
よって、写真の画像加工は、撮影技術の未熟さをごまかすものと一括りにしてしまうのは、間違いという事になります。
カメラは万能ではないし、神様でもありません。カメラ内の画像処理が全てではなく、画像加工で新たな可能性が拓けるでしょう。
それを、間違った論理で否定してしまうことは、その人にとっても、写真の世界にとっても、とてももったいないことだと思います。
(穿った見方かもしれませんが、特に年配者など、パソコンについてこれない人が、ヒガミで画像加工を否定しているような印象を受けることもあります。写真の可能性を広げるために、写真の世界の発展のために、広い心を持って欲しいと思います。)
―― さて、世の中色々な考え方がありますよね。
先ほどとは違い、画像加工をしないのは怠慢だという考え方もあるでしょう。
作品を制作するにあたり、ベストを尽くすものだとすれば、やれる事は全部やるという事になりますよね。当然、その中には画像加工も含まれるわけで、それをしないのは怠慢という論理も成り立ちます。
といっても、私は画像加工をするほうですが、他者の画像加工をしていない写真も楽しませて貰っています。
画像加工していなくても良い写真はありますし、自分と違う流儀だからダメだとは全く思いません。
様々な流儀の写真があるから、写真文化は深化、進化するものだと思います。
残念ながら、雑誌に出ているようなプロの写真家でも、会ったことのあるプロやアマの写真家でも、エゴを他者に押し付けたり、自分と違う流儀だから否定したり、攻撃したりする人がいます。
これは、カルト宗教信者と同じ行動原理です。
写真をカルト宗教化する事は、もっとも愚かな事です。
要は、作者のコンセプトを尊重し、自分と違った流儀であっても、その写真を楽しみ、学ぶ姿勢が大切ではないかと思うのです。


―― ちょっと機材の話を。
手ブレ補正の話。
デジタル一眼の手ブレ補正には、二種類あって、撮影素子センサーを動かしてブレを相殺する
ボディ内手ブレ補正と、レンズに補正レンズを組み込み、それを動かしてブレを相殺するレンズ内手ブレ補正があります。
ボディ内手ブレ補正のほうは、どんなレンズでも手ブレ補正機能が使えるというメリットがありますが、ファインダー像が安定しないというデメリットがあります。このデメリットは、広角~標準レンズの時には感じませんが、200mmを超えるような望遠レンズの時に感じることがあります。
レンズ内手ブレ補正のほうは、ファインダー像が安定するという点と、そのレンズに最適化した補正が可能というメリットがありますが、レンズごとに手ブレ補正機能が必要というデメリットがあります。
手ブレ補正機能は、望遠レンズになればなるほど、その補正精度が問われるようです。
試しに、店頭展示されているペンタックス K-5に55-300mmの望遠レンズをつけて、ライブビューモードにして、その補正精度を見てみました。
(ペンタックス K-5は、ライブビューモードでシャッター半押し状態にすると、常時手ブレ補正機能が働くそうです。)
すると、150mm位まではとても良く手ぶれ補正しているという事がわかりました。
しかし、200mmを超えると、ちょっと補正が弱いような印象を受けました。
(レンズ内手ブレ補正のニコン AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mmと比べて)
これはあくまで推測ですが、レンズ内手ブレ補正のほうが、補正時に動かすユニットを小さく軽く出来、さらにレンズに最適化できるので、高精度に補正するという点においては有利なのではないかと思いました。
この推測が外れていても(笑、望遠レンズ使用時に、ファインダー像が安定するというメリットは、とても魅力的だと思います。
また、望遠レンズ使用時には、三脚を使えば良いかもしれませんが、個人的には、三脚や一脚禁止の場所も結構あるように感じます。
であれば、ボディ内手ブレ補正を採用しているペンタックス、ソニー、オリンパスは、望遠レンズだけでもレンズ内手ブレ補正機能を搭載したレンズを発売すると、さらに魅力が増すのではないかと思います。
(通常の手ブレ補正機能 非搭載型と搭載型両方をラインナップし、ユーザーが選べるように)
昔は、ボディ内手ブレ補正と、レンズ内手ブレ補正のどちらが優れているかという話がされていたようですが、そうではなく、2刀流 ―― ボディ内&レンズ内手ブレ補正の2刀流が実用上、最もベターではないかと思いました。
手ブレ補正2刀流は、どのメーカーも採用していないので、今やれば、他のメーカーに先んじる一手にもなるように思います。








